『N』ー忍びで候うー
「丁度いい、後で一花から他の仲間についても教えてもらうといい。」
「他にもいるの?」
「ああ、先代の時より随分少なくなったが、頭首と七花を除いて六人だ。私たち三人を含んでね。」
「七花が紅一点だね。あ、違った。頭首がいるね。」
「そのメンバーで救出を?」目を丸める。
もっとたくさんいるのかと思っていた。
「心配?僕たち優秀だよ?」郷太くんがふふっと笑った。
「もうひとつ、一花にはしばらくこのまま七花についてもらいたいそうだ。救出のほうが動き出す、それまでは。」
「わかった。今日はここを案内する予定だ。
足が治り次第体力作りを始める。」
「お手柔らかにな。」
コーヒーを飲み終え、一花さんが立ち上がった。
「次郎から連絡は?」
「今のところはない。」
「わかった。六車、このまま事務所に戻るのか?」
「そうだが?」
「戻ったら七花の服をいくつか揃えてもらいたい。山での体力作りだ、足の出ない服がいいだろう。」
あたしも大きく頷いた。
おばあちゃまの用意してくれた袋にはあたしの私服がたくさん詰め込まれていた。たぶんママに言って届けてもらったのかも?
それにしても、スカートや丈の短いズボンばかりで、昨日の登山を思うと到底場違いの服ばかりだった。
「他にもいるの?」
「ああ、先代の時より随分少なくなったが、頭首と七花を除いて六人だ。私たち三人を含んでね。」
「七花が紅一点だね。あ、違った。頭首がいるね。」
「そのメンバーで救出を?」目を丸める。
もっとたくさんいるのかと思っていた。
「心配?僕たち優秀だよ?」郷太くんがふふっと笑った。
「もうひとつ、一花にはしばらくこのまま七花についてもらいたいそうだ。救出のほうが動き出す、それまでは。」
「わかった。今日はここを案内する予定だ。
足が治り次第体力作りを始める。」
「お手柔らかにな。」
コーヒーを飲み終え、一花さんが立ち上がった。
「次郎から連絡は?」
「今のところはない。」
「わかった。六車、このまま事務所に戻るのか?」
「そうだが?」
「戻ったら七花の服をいくつか揃えてもらいたい。山での体力作りだ、足の出ない服がいいだろう。」
あたしも大きく頷いた。
おばあちゃまの用意してくれた袋にはあたしの私服がたくさん詰め込まれていた。たぶんママに言って届けてもらったのかも?
それにしても、スカートや丈の短いズボンばかりで、昨日の登山を思うと到底場違いの服ばかりだった。