『N』ー忍びで候うー
「決まった。お前の言っていた祝いの日に決行だ。詳しくは会って話す。」
一花は携帯を切った。
「はい、これ。
郷太から聞いた通りに作ってある。言ってくれればさっき持って出たのに。」
三田は一花と揃ってNからこの研究室に戻ったばかりだった。
「なるべく人目にさらさないほうがいいからな。」
三田が抱えた小さな手提げ袋をみる。
慎重にそれを受け取る。
「スイッチを入れない限り起動しない。」
中身を見て確認する。
「殺傷能力は、」
「もちろん無い。ただの催眠ガスだからね。それでいいんだろ?」
「ああ、もちろん。俺たちの目的は殺しじゃない。」
三田は頷き、時計を確認した。
「じゃ、、またあとでNで。」
一花はそれに頷くと、さっと窓から身を乗り出した。
「そこから行かなくても、、」
とめる間も無く、扉を叩く音がした。
外から三田を呼ぶ研究員の声が聞こえる。
「さすがだな。」くしゃっと髪を掻いた。
一花の姿はもう消えていた。
一花は携帯を切った。
「はい、これ。
郷太から聞いた通りに作ってある。言ってくれればさっき持って出たのに。」
三田は一花と揃ってNからこの研究室に戻ったばかりだった。
「なるべく人目にさらさないほうがいいからな。」
三田が抱えた小さな手提げ袋をみる。
慎重にそれを受け取る。
「スイッチを入れない限り起動しない。」
中身を見て確認する。
「殺傷能力は、」
「もちろん無い。ただの催眠ガスだからね。それでいいんだろ?」
「ああ、もちろん。俺たちの目的は殺しじゃない。」
三田は頷き、時計を確認した。
「じゃ、、またあとでNで。」
一花はそれに頷くと、さっと窓から身を乗り出した。
「そこから行かなくても、、」
とめる間も無く、扉を叩く音がした。
外から三田を呼ぶ研究員の声が聞こえる。
「さすがだな。」くしゃっと髪を掻いた。
一花の姿はもう消えていた。