『N』ー忍びで候うー
「よかったな。」
「え?」
「特技を活かせているようだな。」
きゅぅっと胸の奥で音がするみたいだった。
あたし、、
左隣に座った一花は、『全身真っ黒』じゃなかった。初めて見る黒以外の格好だった。ランニング中のような、蛍光色も所々入っていて。
「この格好が見慣れないか?」
ずばり言い当てられてしまい、顔が熱くなる。
「いつも真っ黒ですからね。一花は。」
カウンターに戻った六車が「はい。」とコーヒーとケーキの載った皿を目の前に置いてくれる。
「これは美味しそうですねー。チーズと、、クルミですか?」
右隣の三田がコーヒーにミルクをたっぷり注ぎながら言う。「ミルク要ります?」
「ぁ、あたしはだいじょーー」
「うまい。」
その声にあたしは思いきり振り返った。三田への返事もそこそこに。
「ほんとう?」
ふわっとやわらかい微笑みが見えた。
「ああ。うまい。」
あたしもつられてほわっと笑い返していた。
「え?」
「特技を活かせているようだな。」
きゅぅっと胸の奥で音がするみたいだった。
あたし、、
左隣に座った一花は、『全身真っ黒』じゃなかった。初めて見る黒以外の格好だった。ランニング中のような、蛍光色も所々入っていて。
「この格好が見慣れないか?」
ずばり言い当てられてしまい、顔が熱くなる。
「いつも真っ黒ですからね。一花は。」
カウンターに戻った六車が「はい。」とコーヒーとケーキの載った皿を目の前に置いてくれる。
「これは美味しそうですねー。チーズと、、クルミですか?」
右隣の三田がコーヒーにミルクをたっぷり注ぎながら言う。「ミルク要ります?」
「ぁ、あたしはだいじょーー」
「うまい。」
その声にあたしは思いきり振り返った。三田への返事もそこそこに。
「ほんとう?」
ふわっとやわらかい微笑みが見えた。
「ああ。うまい。」
あたしもつられてほわっと笑い返していた。