『N』ー忍びで候うー
18.涙と闇と桜の微笑み
ケーキの箱を抱え店を出た。
仕込みをする必要がなくなったため、昨日よりも帰る時間は早かった。
なのに、足はなかなか進まない。
やっと表通りまで来た。
夕闇にやたらと明るい街灯の下のベンチに座る。
花びらが降ってきていた。
白か薄いピンクみたい。桜かもしれない。
だけど見上げる気にはなれなかった。
抱えた最後のケーキ。
明日からしばらく『N』には行けないことになった。
ケーキ人気を終息させるため、『担当者が病気の為ケーキ無期お休み』とすることになったからだった。
『配属変更』。ショックだった。。
仕込みをする必要がなくなったため、昨日よりも帰る時間は早かった。
なのに、足はなかなか進まない。
やっと表通りまで来た。
夕闇にやたらと明るい街灯の下のベンチに座る。
花びらが降ってきていた。
白か薄いピンクみたい。桜かもしれない。
だけど見上げる気にはなれなかった。
抱えた最後のケーキ。
明日からしばらく『N』には行けないことになった。
ケーキ人気を終息させるため、『担当者が病気の為ケーキ無期お休み』とすることになったからだった。
『配属変更』。ショックだった。。