『N』ー忍びで候うー
「とりあえず。」

肩から郷太の腕が離れるように、あたしは郷太に向き直った。

「訓練をお願いします。」

ぺこり、と頭をさげる。

「真面目だね〜、七花は。オッケー♪」

すっと郷太は立ち上がり、公園内にぐるっと視線を向けた。

「まずは、」



あたしも立ち上がった。


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