貴方が欲しい
理事長室へついた私と零は
理事長が帰ってくるまで雑談をする事にした


「ねぇねぇ零!零は好きなひといないのぉ〜」ニヤニヤ


「はっ、いる訳ねぇだろ!」


あ、怪しい、、、、



「そういう瑠璃こそどうなんだあいつと」


零は私に話を返してきた


あいつって?


「ん?あいつって?」


「玖蘭枢だよ、瑠璃玖蘭が好きなんだろ?」


「え!!!!!!そ、そんな、な、ことないし!!!」


「ふーん、まぁ玖蘭が相手とか俺許さねぇから」



零は不機嫌そうにいう





「あんな血を食らう化け物なんかに瑠璃と優姫は渡さねぇ」



「そ、そんないいかたしなくても」


「する、瑠璃と優姫は俺にとっては大切な家族なんだ」


ずっきゅーーーーーん


零可愛すぎるよ、、、


「ありがとう!!!!零だぁぁあいすき!」


その時

ガチャッ


「ボクの瑠璃ちゃァァアン!僕のことも好きだよね?」


そういっていきなり入ってきたのは理事長だった


「別に」


私はそっけなく返す

「ううぅ、瑠璃ひどい、、零りんは僕のこと好きだよね?」


「なわけないだろ」

ガビーーーーん
明らかに落ち込んでいる理事長


理事長ごめんなさいホントは感謝してます


「で、理事長今日は何か伝達ある?」


「瑠璃に1つ。瑠璃前すごい頭痛があっただろう??」


「おまえ、そうなのか?」


零がびっくりした顔でこちらを見る



「うん、大丈夫だよ、それがどうしての理事長?」



理事長がすこし真面目な顔をする


「次にもしまた頭痛が来たら枢くんの所へ即行くようにしてくれ」


「え、!、、、」


枢先輩の所に??

なんで??


「俺のところじゃダメなんですか?理事長」


零がすかさず言う

「だめなんだよ零」


「でも、頭痛で弱った瑠璃を玖蘭枢のところに連れていったら瑠璃が何をされるか分かったもんじゃないだろ!!」


零が怒鳴る



「枢先輩がわ、わたしに、に、なにもするわけ、ない、じゃない!!」


何故か動揺してしまう私



「まぁとにかく行くようにね瑠璃」


「分かった」



なんか悪い雰囲気


「じゃあ見回り行くね!!!」


「行ってらっしゃい瑠璃」


瑠璃は勢いよく窓から飛び出た



「零、君は見回りに行かないのかい?」


理事長が見た先にいた零は苦しそうにもがいていた、


「零、もう足掻いても無理なんだ」


「これを飲みなさい中には君のよく知っているものが入っている」


理事長は、零に薔薇のマークが入った薬入りのケースを渡した


「こんなものっ」


零はそのケースを握りしめ顔をしかめた
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