貴方が欲しい
「はぁぁぁぁあ明日が舞踏祭だよ!!」


キャーと興奮して走り回るお姉ちゃん、


元気だなぁ


何かまだやっぱり頭痛いかも


「お姉ちゃんそんなに騒いでたら迷惑になるよ」



「はぁあい。瑠璃は嬉しくないの?誘われたんだよ?枢先輩に!」



「嬉しいに決まってるじゃん!けど、枢先輩が私を誘ったのはきっと私を家族みたいに大切に思っていてくれているからだよ」



枢先輩はあの日理事長に私たちをあずけてから



週に何回も私たちに会いに来てくれていた



まるで


家族みたいに



「瑠璃、、、」



ヴァンパイアと人間。


決して結ばれることのない


二つの種


それに枢先輩はほかのヴァンパイアからも一目置かれている



それには大きな理由がありそうな事ぐらい私にもわかる


私はどれだけ枢先輩のことが好きでもこの想いは実ることはないんだ



「まぁこんなこと考えてもしょうがないよね、今を楽しまないと!!!私なんかやっぱりもっともっと明日が楽しみになってきたかも!」


やっぱり何回考えてもどうしようもないし

頑張るしかないな


「瑠璃、、、瑠璃いい子に育ったねぇ、、さすが私の妹だぁぁぁぁあ」


私に抱きついてきた


痛いよお姉ちゃん笑

「今のお姉ちゃん理事長に似てるかも」


「ゲ、」


「えーーーー!ひどいよ瑠璃!!」


「だってえ笑」



はぁ、

今を頑張ろう
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