貴方が欲しい
バタン

瑠佳が部屋のドアを閉めると
私に聞いてきた


「何か悩みでもあるの?」


「え?」


瑠佳は気づいていたのだ


瑠璃が枢と話した後、辛そうな顔をしていたのを



「なんでもな、いよ?」


瑠佳お姉様


優しいよ、、

「瑠璃?ゆってみて?少しでも楽になるかもしれないわ」



「瑠佳お姉様ぁ、、、」

私は瑠佳お姉様に泣きながら抱きつき

自分がどんなに枢先輩を想っても
生きている世界が違う事

自分は枢先輩はどうやっても実らないこと


全てを瑠佳にぶちまけた

「瑠佳お姉様ぁ、私って馬鹿なのかなぁ、実らない恋してこんなに舞い上がって」

瑠佳お姉様は真っ直ぐこっちを見つめた

「何を言ってるの?してはいけてない恋なんてないわ。瑠璃は立派よ、生きている世界が違うって言ったけど瑠璃は此処で生きているじゃない。枢様も同じよ。」

「瑠佳お姉様ぁ、、、」

涙が止まらない


それと同時に頭もまた激しい頭痛に襲われた

うっ


けど瑠佳お姉様に迷惑はかけられない


がまん

瑠佳は


「楽になるまで撫でていてあげるからいくらでも泣きなさい」

瑠佳お姉様


お姉様は、何でもわかるのかなぁ

私はスッキリするまで瑠佳の腕に抱かれながら泣いた
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