貴方が欲しい

ｶﾞﾁｬﾝ


すると何故かピタリとザワザワしていたホール内が一気に静かになった

｢え？なんでこんなに静かなの？｣
瑠璃は知らないがこの学園のみんなは密かに1番綺麗なのは瑠璃だと言っている


その瑠璃が普段はしない化粧やおめかしをして舞踏祭に出たのだ

デイクラス人たちもナイトクラスの人たちもざわざわしはじめた

｢うわお。瑠璃ちゃんと荘園さんがならんでる。やべえ｣

｢どっちも美人過ぎてやばい｣

｢瑠璃ちゃん綺麗すぎ、、、｣


みんなが口々に言い始めた
でもどうやら天然な瑠璃にはそんな声聞こえないようだ

瑠璃はホールの中を見渡した

ホールの隅の方で不機嫌そうな顔をした零が警備をしていた

お疲れ様 零


私は心の中で言うと枢先輩を探した
あ、

｢いた｣

枢先輩はホールの1番奥に一条先輩と女の子たちに囲まれていた

むぅ

あ、



嫉妬なんかしちゃだめだ

私は枢先輩の元へ向かった