貴方が欲しい
「やっと思い出してくれたんだね」

まだ曖昧だけどはっきりと分かるこの人は私のお兄様だ

そして私は玖蘭の純血の娘



玖蘭 瑠璃 だという事を



「ど、どうしてこんな大事なことを忘れていたの?」



喉が渇く


「僕達のお母様が優姫と瑠璃を人間にしようと命を使ったからだよ」


え、?


「けれどお母様は一気に2人を人間に使用としたから瑠璃だけ未完全に終わったんだ」


「ごめんね瑠璃」

枢は悲しそうな顔をしている



「枢先輩そんな顔をしないで」

私は枢先輩の顔に手をそえた



うっ


喉が渇く
今にも頭が狂いそう


私の瞳は瑠璃色から紅く染まった


すると枢は全てをわかったように


「瑠璃いいよ。吸って」


枢は舞踏祭だったため着ていたタキシードのネクタイを外しシャツのボタンを外した


私はもう目の前にいる愛しい人の血を欲しいという感情に支配され




枢をベットに押し倒した


私は枢の首に顔を埋めた

「瑠璃、、、」



私は枢先輩の首に舌をはわした


そして


牙を立てた
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