貴方が欲しい
僕達は部屋に戻った






「緊張したかい?瑠璃」






瑠璃は枢にくっついたままである





「うん、。すっごく」






「そっか。玖蘭瑠璃ちゃん」





「ウニャッ 」///







「さっき岐城って言いそうになってたでしょ」





まだ慣れない名字に戸惑っているのだろうか








「いままでずっと岐城瑠璃だったから、間違えたの!!」







瑠璃はそういって僕から離れベットに走っていって布団にくるまってしまった








「そう、これからは玖蘭だよ」







「分かってるもん」





瑠璃は布団の中から返事をした






「瑠璃、今ならあげれるよ」









「いらないもんっ」







意地を張っているのか






「さっきまで欲しがってたのに?」







「ニャッ! さっきまでだもん!」







「そうかな」






僕は瑠璃のくるまっているベッドまで行きふとんを剥がした





するとそこから出てきた瑠璃の瞳は紅かった






「瑠璃欲しいんなら飲めばいいのに」








「だって枢貧血なるよ?」






瑠璃が上目遣いをしてこちらを見てきた




「瑠璃誘ってるの?」







「ふぇ?なにが?」




きょとんとした顔でいう







「ハァ、もういいよ、僕は大丈夫いいよ」





プチン



プチン



そういってボタンをはずした





「いいよ瑠璃」



瑠璃は迷っているようだ


ヴァンパイアは本能には逆らえない



「ごめんね枢」








瑠璃は僕をベッドへ押し倒した








瑠璃は倒れている僕に縋り



首筋を舐めた






「瑠璃、、、」







ブツッ








なんとも言えない鈍い痛みが首筋を襲う






ピチャピチャ






出てきた真紅を瑠璃が舐める







「はぁ、か、な、め、、、」






僕は瑠璃の頭を抑えた
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