貴方が欲しい
ーーーーー


満足したのか瑠璃は首筋から顔を離した



「枢、ありがとう」





瑠璃は血を口に付けたままお礼を言ってきた






ペロッ、






僕はそれを舐めた






「ヒャッ」///






「瑠璃。さっきからほんと僕を誘ってるの?」







僕の瞳は紅く染まった






「貰うね瑠璃」







きょとんとした顔の瑠璃をベッドに押し倒したおし






首筋に舌をはわせ







牙を立てた







ヴァンパイアは本能に逆らえない生き物なんだよ




瑠璃






僕はそののまま瑠璃にキスをした






「かなっ」



言い切る前にもう一度キスをした






今度は深く







「ンッハァハッ 」///






瑠璃は息を上手に出来ておらず


苦しそうだ








僕は激しく続けた







「か、にゃ、、な、めハッ ハァッ///ファッ」






このまま襲ってしまおうか





その時







ガチャッ








部屋のドアが空いた








「枢〜!元ろ、、。お取り込み中すいませんでした」





入ってきたのは一条だった






「瑠璃、可愛かったよ。残念ながら続きはまた今度だ」







「ハウワッ///苦しかったのにっ」






「クス 一条いいよ入ってきて」








「ほんとにごめん枢!!!!元老院から書類が届いてたよ」







「後で一条の部屋にいくね。分かった目を通しておく」







「ヒィイッ」



一条は顔を青白くさせて




そそくさと部屋を出ていった








「僕は書類を受け取ってくるね。瑠璃はその間岐城理事長のところに行っておいで。いろいろ話すこのがあるだろうから」






瑠璃はまだ顔を赤くしている





「クスまだ顔が赤いよ」







「そんなことっ、!ないっもん!理事長のところいきます」





「あ、あと優姫のことなんだけど瑠璃の口から全てを話しておいてくれないかな?瑠璃からの方がいいと思うんだ」


「う、うんわかった」





あ、




「瑠璃、そういえば優姫って菖藤って子と舞踏祭参加したんだよね?」



「うん、菖藤仁くんだよ」




やはりこれは運命なのだろうか



「菖藤仁って涙ボクロがあるこかい?」





なんで知ってるのと言わんばかりな顔で




「?そうだよ?」




やっぱりそうだ




「瑠璃。その菖藤仁君って子も元純血のヴァンパイアだよ、そして優姫の婚約者だった」





運命って怖いね




「え!!!そうなの!!!!!!仁くんはなんで今は人間なの?」




「菖藤家の婦人、舞依さんが仁を人間にすることを強く願っていたんだ。そんな時に優姫と瑠璃が人間になったから舞依さんも仁を人間にしたんだよ」






瑠璃は目をまん丸にして驚いている







「もう一度巡り会えたふたりって運命だねそれって」




瑠璃は顔を赤くしてキャーと叫んでいる




「じゃあ僕は一条のことに行ってくるよ」





「うん、いってらっしゃい」




僕はまた軽く瑠璃にキスをすると部屋を出た

< 55 / 131 >

この作品をシェア

pagetop