貴方が欲しい
「瑠璃どうしたの?」


枢先輩が駆け寄ってきた


「枢くん!どうしよう!瑠璃がさっきまで元気だったのに急に頭が痛いって」


すると枢先輩は何か思いついたように



「そうですか、すこしどけてください理事長」



「あ、あぁ どうしたんだい枢くん」


理事長は私をさすっていた手をはなし私から離れた



枢先輩はしゃがんで私の頭に手を置いた


すると


なんだろうどんどん

意識が消えていく




枢先輩、助けて、、、、




瑠璃は気を失っていた



「枢くん!瑠璃はどうなったんだい?」


慌てた理事長は枢に聞いた



「気を失っているだけです。理事長もうすぐそこにまで限界が迫っているようです」


理事長はハッとしたように


「運命は変えられないのか」



「次の頭痛が山でしょう次頭痛が来たら瑠璃に僕のところに来るように言ってください」


「枢くん、もう伸ばすことは出来ないのかい?」


「もう、瑠璃は限界に近づいています。瑠璃はもう目覚めないといけない」


枢はもうすぐそこにそれがちかづいていることに気づいた


「純血種のヴァンパイアの枢くんがいうならもうしょうがないね。さすがだね純血種のヴァンパイアは。始祖からただの一滴もほかの血が混ざっていない純血種。しかも枢くんは純血種の中でももっとも濃いい血を持つ玖蘭家だからね」

ヴァンパイアの世界は一握りの純血種によって統一されている


玖蘭家はその中でも別格の血筋


玖蘭に逆らえるものは誰もいない

「瑠璃、、、」


枢は気を失っている瑠璃を抱え愛おしそうに頭をなでた
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