貴方が欲しい
枢side




今日の瑠璃の寝起き機嫌はいつもにまして悪い



僕が昨日血をすったから貧血なのだろうか





「むーーーーーー」




瑠璃が僕の胸にアタマをグリグリしてくる




瑠璃が、これをしてくる時は甘えたい時か眠たい時





「はぁはやく瑠佳と莉磨のところで支度をしておいで?僕も支度しないといけないから…」






「はぁい。」






瑠璃は不機嫌そうにぽてぽてとドレスを持って部屋を出ようとしていた





「瑠璃、待ってこれ」





僕は瑠璃に渡すものがある




「これどうぞ」





「なに??」




僕が上げたこづつみを瑠璃が開けた

その中には今回のドレスによく合う真紅の宝石のピアスだった




「ピアスばっかでごめんね?」




「ううん!すっごい可愛い!枢が選んでくれたピアスはほんとに可愛い」





こんなに喜んでくれるなんて





「ありがとう」






「枢に私もなにかプレゼントしたいなぁ」





「瑠璃の笑顔が一番ほしいよ」






「枢っ///」





瑠璃が笑うと僕も幸せだ





「あ。瑠璃、支度が終わったらもう一個渡したいものがあるから支度終わったら自室に1回戻ってきてね」






「う?うん!じゃあいってくるね」






「いってらっしゃい」





瑠璃が部屋を出た




支度をしよう…
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