もし未来があったら。

優笑side


いつもは子守唄にしか聞こえない英語の授業でさえ、翔太の声に聞こえてしまう。




目を瞑れば頭に浮かんでくる、翔太の顔。





翔太とは高1の時に席が隣で話すようになり段々と惚れていってしまった。




そして、ついに先週付き合うことが出来たの!






『俺さ、優笑のこと好きになったわ。え、っと俺と付き合ってください。』








「おーい、何ニヤニヤしてるんだ、そんなに授業が楽しいかー。先生は感動しているよ。ずっとこの日を待っててよかった。」





泣く振りをする先生。


笑いがどっと起こる。




私はどっちかって言うとこのクラスの、ムードメーカー的存在。




だからこうやって先生に弄られることもそう少なくはない。








< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop