もし未来があったら。
優笑side
いつもは子守唄にしか聞こえない英語の授業でさえ、翔太の声に聞こえてしまう。
目を瞑れば頭に浮かんでくる、翔太の顔。
翔太とは高1の時に席が隣で話すようになり段々と惚れていってしまった。
そして、ついに先週付き合うことが出来たの!
『俺さ、優笑のこと好きになったわ。え、っと俺と付き合ってください。』
「おーい、何ニヤニヤしてるんだ、そんなに授業が楽しいかー。先生は感動しているよ。ずっとこの日を待っててよかった。」
泣く振りをする先生。
笑いがどっと起こる。
私はどっちかって言うとこのクラスの、ムードメーカー的存在。
だからこうやって先生に弄られることもそう少なくはない。