私のおにいちゃん



俺はご覧の通り性格が歪んでるから、




こういうやつのこと、好きじゃない。




それでも、零斗は特別だ。




心のなかで毒舌していても、




友情ってのは怖いほど傷つきにくい。




*キラ*
「んん…」




やつの妹が寝返りをうつ。




昔の俺はこんな小娘に気があったのか。




今思うと、選んでいたのは顔だけ。




性格が狂ってるようなやつを




恋愛対象にはできねーよ。




*霧夜*
「ストレス、かな。」




俺にはゼロとキラがストレスだが。




*零斗*
「ストレス?」




*霧夜*
「いや、その、俺が思っただけで・・・」




*零斗*
「そうか。キラ、ストレス抱えてたんだな。」


< 103 / 261 >

この作品をシェア

pagetop