私のおにいちゃん



俺は今の考えを振り払った。




*霧夜*
「昼飯はどうする?」




*零斗*
「朝飯食ってるときに昼飯の話って…」




ゼロの声なんて耳に入らなかった。




あの小娘が気がかりでならない。




やつは何かを考えている。




あれはゼロを見る目じゃない。




間違いなく俺に関係している。




今はゼロがいるからこそあの妹に




生かされているが、




警戒を怠ってはいけない。




*キラ*
「一緒に、別れて、取りに行こう?
ご飯。」




今度は、何を計画しているのか。





『別れて行動』という言葉に




引っ掛かる。




あの娘は逃げることが目的じゃあない。




あくまでも『ゼロとキラ』、




二人だけというのが目的。




ゼロを誰にも見せず、独占することが!




*零斗*
「・・・。
キラが、自分から言うなんて。ものすごい第一歩じゃねーか!」


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