私のおにいちゃん
*霧夜*
「ゼロと俺は、
死体遺棄、犯人隠蔽、証拠隠滅をした。
時効はとっくに過ぎてるがな。」
*ユリ*
「えっ?零斗、が?何で?」
*霧夜*
「ゼロの妹、キラちゃんを守るためだ。」
あんな娘、守るんじゃなかった。
守るだなんて言葉は、
俺たちの破壊へと招いた。
きっと、あいつは、キラは、
こうなることも予想してたんだろう。
自分が守ってもらえると確信して、
親を殺して、ゼロと二人になった。
計画的な、本当の狙い。
感情的に親を殺したんじゃなく、
計画的に、殺した。
*ユリ*
「…あいつの、妹のため。
なんであいつは、
あんなに妹を助けるのよ?」
*霧夜*
「たぶん罪滅ぼしだ。」
*ユリ*
「罪滅ぼし?」