私のおにいちゃん



*霧夜*
「あぁ。
キラちゃんが、あいつに初めて
『好き』って言っ時、あいつは
『うるさい』って罵ったらしい。
ゼロはあの頃いじめにあってて、相当な
ストレスがあったから無理もないんだ。」




*ユリ*
「それだけで、罪滅ぼし?」




*霧夜*
「キラちゃんはかなりのショックを受けたみたいで、自暴自棄になったらしいんだ。
ゼロもショックを受けてさ。」




*ユリ*
「零斗らしいわね。」




*霧夜*
「まったく。でも、罪滅ぼしにも程がある。
キラちゃんは親を殺したんだ。
その死体を俺とゼロは山に埋めて、証拠も消した。

あいつの妹は危険すぎる!!早くゼロから遠ざけないと、取り返しのつかないことになっちまう!!」




思っていたことを全て話せて




すっきりした。




このまま誰にも何も言えなかったら




俺はきっと崩壊していただろう。




*ユリ*
「どうすればいいの?
零斗を、どうしたら助けられるの?」




*霧夜*
「意外にあっさり状況を理解するんだな。
好きだよ。ユリのそういうとこ。」




なんで、




こんなところで言ったんだろ。




そもそも俺はユリのどこが好きなんだ?


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