私のおにいちゃん
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by〈磯崎 霧夜〉
ゼロに見られた!
俺が誰に電話をしたかも
バレているだろう。
こうなったらもう、行動に出るしかない。
しかしどうする?
ゼロを逃がしたとしても、
あいつは探しに来る。
だとしたら………
たとえゼロを裏切る事になったとしても、
こうするしかない。
ゼロに嫌われてもいい。
嫌われても、少なくともゼロは助かる。
俺はすぐさまユリにメールをした。
*零斗*
「なに見てんだ?」
*霧夜*
「あっ、ゼロ!いや、何でもない。
ちょっと、あ、明日の天気が気になって。」
とっさに思い付いた嘘は、
全く信憑性がなかった。