私のおにいちゃん



*****




*ユリ*
「ハア、ハア、ハア。」




今回はユリが遅れて来た。




俺はそれを責めるつもりもなく、




いきなり本題に入った。




*零斗*
「何かいいところあったか?」




*ユリ*
「ええ。でも上手くいくわけ?あいつの妹を強制的に精神病院へ行かせるなんて。 」




*霧夜*
「0.001%の確立があるのとないの、どっちがいいよ?」




*ユリ*
「それは、ある方がいいけど。」




バカな計画だということは百も承知だ。




けれど、やらないと後悔する。




*霧夜*
「病院はなんて?」




*ユリ*
「精一杯協力してくれるって。
今、どこにいるか連絡してくれたら、
すぐに向かってくれるらしいわ。」




俺はユリに廃校の場所を教えた。




*霧夜*
「その病院、信用できるか?」




*ユリ*
「たぶん。」




信用できなくても、やるしかない。




早く引き離さないと。




ゼロが危険だ。




*霧夜*
「じゃあ、病院には明日の6:00頃にって
伝えといてくれ。」




俺はそう言うと、走って帰った。


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