私のおにいちゃん
*キラ*
「ユリお姉ちゃん、いた。」
*零斗*
「えっ?」
*キラ*
「ユリ、お姉ちゃん、
霧夜くんと、一緒に、いた。
キラを、病院に、行かせる、気なんだよ。」
この件にユリが絡んでいたとは。
着信履歴にユリの名前が乗っていたのは、
こう言うことだったのか。
*キラ*
「キラ、が、おかしい、から。」
涙声を交じらせながら、
キラはそう言った。
*零斗*
「キラはおかしくない。」
*キラ*
「えっ?」
*零斗*
「キラは、何も悪くない。
病院には説明しとくから、上に行こ?」
*キラ*
「………嫌!!」
*零斗*
「キラ?」
*キラ*
「絶対に、連れて、行かれちゃうよ。
だったら、ここに、いよう。
ね?おにいちゃん!」