私のおにいちゃん
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*零斗*
「どういうことだよ、霧夜!ユリ!」
*霧夜*
「どうもこうもない!俺たちは、
お前のためにやった、ただそれだけだ!」
*ユリ*
「そうよ!いい?これ以上あの妹と一緒に
いたら、あんた本当に壊れるわ!」
*零斗*
「だとしても他の解決法があっただろ!?
よりにもよって精神病院だなんて!!」
ありえない。二人が裏切るなんて。
心が怒りと悲しみだけで埋まる。
*ユリ*
「他に、他にどんな解決法があったのよ!?
私がどんな気持ちか分かる!?
分からないでしょうね!!
あんたは私の事、なにも知らない。
気づいてさえくれない!」
ユリは何を言ってる?
俺がユリの気持ちに気付いてない?
なんの話だ!?
*霧夜*
「ユリ、今その話関係ないだろ!?
とにかく、お前はキラちゃんの近くに
いたらいけないんだよ!だからこうした。」
*零斗*
「ほっといてくれ!
これはキラと俺の問題だ!」
*霧夜*
「お前とキラちゃんの問題だと!?
お前、」
*ユリ*
「もういい。霧夜、行くわよ。」
*零斗*
「おい、待て!」
ユリはなにも言わずに廃校を出ていった。