私のおにいちゃん



☆★☆★☆★☆★



*零斗*
「どういうことだよ、霧夜!ユリ!」




*霧夜*
「どうもこうもない!俺たちは、
お前のためにやった、ただそれだけだ!」




*ユリ*
「そうよ!いい?これ以上あの妹と一緒に
いたら、あんた本当に壊れるわ!」




*零斗*
「だとしても他の解決法があっただろ!?
よりにもよって精神病院だなんて!!」




ありえない。二人が裏切るなんて。




心が怒りと悲しみだけで埋まる。




*ユリ*
「他に、他にどんな解決法があったのよ!?
私がどんな気持ちか分かる!?
分からないでしょうね!!

あんたは私の事、なにも知らない。
気づいてさえくれない!」




ユリは何を言ってる?




俺がユリの気持ちに気付いてない?




なんの話だ!?




*霧夜*
「ユリ、今その話関係ないだろ!?
とにかく、お前はキラちゃんの近くに
いたらいけないんだよ!だからこうした。」




*零斗*
「ほっといてくれ!
これはキラと俺の問題だ!」




*霧夜*
「お前とキラちゃんの問題だと!?
お前、」




*ユリ*
「もういい。霧夜、行くわよ。」




*零斗*
「おい、待て!」




ユリはなにも言わずに廃校を出ていった。




< 168 / 261 >

この作品をシェア

pagetop