私のおにいちゃん



☆★☆★☆★☆★


by〈月本キラ〉





*病院の先生*
「月本キラちゃん、
君は、何をしたのかな?」




*キラ*
「………」




あれから、三十分。質問、ばっかり。




*病院の先生*
「はあ。黙ってたら何もわからないよ?
先生は、助けてあげたいんだ。」




嘘。キラが、おかしいってこと、




証明、したいだけ。




*キラ*
「………」




キラが、話したら、負け。




*病院の先生*
「じゃあ、磯崎霧夜くんと、佐藤ユリさんに嫌われてる?」




*キラ*
「………」




*病院の先生*
「二人とも、君の事を怖がっていたよ。
月本零斗くんのためだとかなんとか。」




*キラ*
「………」





*病院の先生*
「じゃあ、話題を変えよう。
君はなんで、お兄さんと
あの廃校の地下室にいたんだい?」




*キラ*
「………」




*病院の先生*
「廃校の近くで、40代後半の男性が、怪我をしていたらしいね?何か知っているかい?

本人は何も話してくれないみたいだけど。」



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