私のおにいちゃん
*零斗*
「なんだって!?」
キラがマンションを逃げ出したときと
同じような気持ちになった。
心配で、不安で、言葉にはできない。
だが、
それと同時になぜか、嬉しいと思った。
*霧夜*
「きっと、
お前のところにいこうとしてるんだ!
その事を病院にも言っておかないと!」
*零斗*
「いや、、、ダメだ。
そもそも病院に入院することを
承諾した訳じゃないんだし。」
*霧夜*
「そういう問題じゃない!
キラちゃんは危険な子だって言っただろ?」
*零斗*
「俺には危害を加えない。」
それに、危害を加えられても、
それは自業自得。
キラを悲しませたから。
*霧夜*
「確証はないだろ!?」
*零斗*
「だからなんだ?精神病院で、
キラがやっていけるとでも言うのか?」
*霧夜*
「……少なくとも、お前は苦しまない。
もしキラちゃんと一緒になって、
お前はやっていけるのか?
生きていける自信はあるのか!?」
*ユリ*
「そうよ。
あんたがやっていけるわけない。
霧夜だって、今回ばかりはあんたを
助けない。霧夜がいなかったら、
あんた生きていけた?無理だったでしょ!」
確かにそうだが、でも。