私のおにいちゃん
*零斗*
「キラを保護するだけだ。
病院にその事を言わないだけ。」
*霧夜*
「ゼロ、気持ちはわかるけど、」
*零斗*
「霧夜、頼む。最後のワガママだ。」
*霧夜*
「最後のって、まさかおまえ」
*零斗*
「キラは、確かに危険な子だ。だから…」
*霧夜*
「何言ってんだよ!!」
霧夜は俺の胸ぐらをつかんで怒鳴った。
抵抗する気なんてない。
*ユリ*
「どういうこと?」
*霧夜*
「ゼロは、殺す気だ。キラちゃんを。
そして、自分も死ぬ気だ。」
*ユリ*
「えっ?
ダメよ!!零斗、そんなの絶対だめ!
私が許さない!絶対にダメ!」
*零斗*
「こうしないと。元はといえば、
俺のせいなんだから、責任は俺がとる。」
*霧夜*
「他にも解決法があるだろ!!
だから、止めてくれ!」
*零斗*
「もう、決めたことだ。
最後のワガママ、聞いてくれ。」