私のおにいちゃん
俺はキラを『守る』だけだ。
キラを、守る、だけ。
キラが、これ以上何もしないように。
最後まで、ダメなおにいちゃんだった。
ゴメンな。キラ。
ダメなおにいちゃんを、許してほしい。
最初っから最後まで最低なおにいちゃん。
それに、ダメな親友。
霧夜なら、
もっといい親友ができたはずなのに。
俺は、本当に何もかもダメなやつだ。
*ユリ*
「零斗、ねぇ、
ダメだって言ってるでしょ!ねえ、零斗!」
肩を揺すられた。
*霧夜*
「ゼロ、頼む!お前が死ぬ必要はないし、
キラちゃんを殺す必要もないだろ!」
*ユリ*
「自分のことばっかり考えないで!
私たちのことも考えてよ!」
*零斗*
「ゴメン。本当に。」
*霧夜*
「ゼロ!!」