私のおにいちゃん
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*零斗*
「この学校、ホントに変わってないな。」
*霧夜*
「俺らが柱に削ったやつ、残ってるぜ。」
まだ漢字がまともにかけなかった時に
名札を見て懸命にほった傷、
まるで昨日の事のようだ。
もしも昨日の事であったら
どんなに嬉しいだろう。
あの事件が起きる前に、戻りたい。
キラの目が、生きていた頃に。
俺の事が好きなままでも、
キラの目が生きていれば、俺はそれで…
*キラ*
「おにい、ちゃん、
何か、なやん、で、る?」
*零斗*
「えっ?あ、あぁ。
これから、どう進めばいいかなって。」
別に嘘ではない。
そう思っていたのも事実だ。
*霧夜*
「なるようになるだろ?」
*零斗*
「お前ってスイッチ入ってないときはとことん適当だな。」