私のおにいちゃん
*霧夜*
「そうかな。ちょっとくらい適当じゃないとつまらないだろ?」
*零斗*
「考えは人それぞれだからなんとも言えないけど。」
*霧夜*
「お前こそ、スイッチ入ると神経質になるんだな。」
その方が普通だと俺は思うが。
*零斗*
「それは昔からだよ。」
*霧夜*
「お前は変わんなすぎだよ。
キラちゃんへの兄妹愛も、バカ真面目で、なんだかんだ言ってもお人好しで。」
*零斗*
「お前が変わったんじゃないのか?」
霧夜はきょとんとした顔をした。
*霧夜*
「変わった?そんな大きく変わったか?」
気づいていないのか、霧夜は。
自分が大きく変わったことに。
*零斗*
「変わったよ。
昔はなんにも考えず、バカでメルヘンチックで、変なときに神経質、俺に尽くすばっかりだった。」
*霧夜*
「そう、だったかな。」
*零斗*
「あぁ、変わったよ。本当に・・・」