私のおにいちゃん
**夜**
*霧夜*
「なぁ、俺、そんなに変わったか?」
*零斗*
「まだ言ってんのかよ?」
保健室のベッドは居心地が悪い。
寝返りを何度も打つが、背中に違和感が生じる。
*霧夜*
「お前は全っ然変わってないのに。」
*零斗*
「んまぁ、変わってないのも問題だろうけど。」
*霧夜*
「というより、お前はそれが完成形じゃねーの?
サメってさ、古代から進化してないんだとよ。あれが完成形、自然的にあれが一番強いんだよ。」
*零斗*
「やっぱり、変わったな。」
*霧夜*
「えっ?」
*零斗*
「いつから学者論言うようになったんだよ?」
*霧夜*
「・・・」
*零斗*
「まあ、俺はそれでいいと思う。普通に成長してんだし。」
俺は横目でキラを見た。