私のおにいちゃん
隣のベッドですやすやと寝ていた。
キラは別の方向に成長してる。
*霧夜*
「あぁ、キラちゃんか。」
*零斗*
「ここ最近、キラは痩せてきたんだ。
飯はきちんと食べてるのに…」
*キラ*
「んん…」
キラが寝返りをうった。
布団をかけ直してやる。
*霧夜*
「ストレス、かな。」
*零斗*
「ストレス?」
*霧夜*
「いや、その、俺が思っただけで・・・」
*零斗*
「そうか。キラ、ストレス抱えてたんだな。」
*霧夜*
「いや、だから俺が思っただけ!!」
*零斗*
「あり得ないことじゃないんだ。
ずっと箱の中に閉じ込めていたようなものなんだし。
キラは、キラなりに気ぃ使ってるんだよ。俺が心配しないように。」
霧夜は珍しく微笑んだ。
笑うんじゃなく、微笑んで。
*霧夜*
「・・・もう、寝ようぜ。」
*零斗*
「あぁ。おやすみ、霧夜。」
俺は懐中電灯のスイッチを切り、
寝返りをもう一度うった。
*霧夜*
「おやすみ。」