【東京クラブグラフィティー】
【憧れの大東京】上京して初めてのSHOW♪
上京して半年…

その頃まだ19才だった俺はまるでかっこいいとはかけ離れた腰まで伸びたドレッドヘアーにダボダボの迷彩パンツと真っ赤なアディダスの古着ジャージを羽織り、手にはクシャクシャの煙草とラジカセを持ちながら渋谷の街を歩いていた

目指す場所はクラブaだ…

田舎では人気ダンスチームのリーダーで踊りだけには絶対の自信を持っていた田舎侍の強気な俺もさすがにその日のショーにはナイーブになっていた…

なぜナイーブになるかと言うと…
当時まだチームも組んでいなく、右も左もわからないイメージだけの東京という街にのまれていたからだ!お洒落な街東京!花の都大東京!(笑)

そんな時に上京してから一発目に入ったショーが田舎にいるころ夢にまで見た有名クラブ!しかもずっと好きだった大物アーティストのリリースパーティー&ダンスチームは自分らだけという訳だ(当時は今と違って大箱のクラブでダンスショーをするのは大変でした)

しかも一番の問題はオファーを貰ってからイベントまでの日にちが一週間しかないではないか!(涙)

普通は音作り、振り付け、反復練習という流れで自分たちは最低でも三週間はかかるのだがついつい甘い誘惑に2つ返事でOKを出してしまった
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