ハイスクール・カンパニー
9章 始動!!
伊都は、写真を撮られたことをそれほど深く考えていなかった。
というより、忘れていた。
なので、透に呼び出された時は、休みのうちの予定のことだと思っていた。
伊都は、透の厳しい顔を見て、何か良くないことが起こったのだと思った。
「透?」
「この写真、君だよね?」
ごまかしても無駄だった。この後すぐに透と会ってるし、このとき着ていた服にも見覚えがあるから。
「これ、撮られたの俺と会う前だよね」
「はい……」
「この人とデートしてから、僕のところへ来たの?」
伊都は、顔を上げてしっかり透を見た。
「デートなんかしてないよ」
「じゃあ、何してたの?」
「洋服見てもらってたの……デートにふさわしくない格好でいたから」
「洋服代ずいぶん奮発したんだね」
「ええっ?そうなの?」理貴に払ってもらったから、洋服がいくらするのかわからない。
「伊都。自分で買って知らないの」
「えっと」
「ワンピースだけで7万、バッグや靴入れると十万はかるくこえる」
「知らなかった。ごめんなさい」
「どうして謝るの?何か謝ることしたの?」
冷ややかな言い方だった。
「ちょうどよかった。伊都は仕事入れたみたいだし、朝、学校へ、これから、一人で行くよ」
というより、忘れていた。
なので、透に呼び出された時は、休みのうちの予定のことだと思っていた。
伊都は、透の厳しい顔を見て、何か良くないことが起こったのだと思った。
「透?」
「この写真、君だよね?」
ごまかしても無駄だった。この後すぐに透と会ってるし、このとき着ていた服にも見覚えがあるから。
「これ、撮られたの俺と会う前だよね」
「はい……」
「この人とデートしてから、僕のところへ来たの?」
伊都は、顔を上げてしっかり透を見た。
「デートなんかしてないよ」
「じゃあ、何してたの?」
「洋服見てもらってたの……デートにふさわしくない格好でいたから」
「洋服代ずいぶん奮発したんだね」
「ええっ?そうなの?」理貴に払ってもらったから、洋服がいくらするのかわからない。
「伊都。自分で買って知らないの」
「えっと」
「ワンピースだけで7万、バッグや靴入れると十万はかるくこえる」
「知らなかった。ごめんなさい」
「どうして謝るの?何か謝ることしたの?」
冷ややかな言い方だった。
「ちょうどよかった。伊都は仕事入れたみたいだし、朝、学校へ、これから、一人で行くよ」