ハイスクール・カンパニー
運転手が、それを見て、車のドアを開けた。

ドアが開いたので、伊都が抱き抱えていた理貴の頭をシートに置こうとした。

「嫌だ」

理貴が体を起こした。

理貴が腕を伸ばして、伊都の首に巻きつけた。

車のシートに押さえつけられ、頬や首筋にキスをされた。

「坊っちゃま、どうしますか?車出しましょうか?それとも適当なところに入りますか?」

運転手がそう言っても、理貴は返事をしなかった。


伊都は、理貴の腕を振り払おうとしたけれど、理貴が力を入れていてびくともしない。

< 145 / 224 >

この作品をシェア

pagetop