ハイスクール・カンパニー
日本に戻ってきて、高校生として学校に入りなおしたのは、
実の父親がアメリカの大学を卒業したら、向こうのビジネススクールを卒業して、
グループ会社の一つを理貴に任せたいと言い出したからだ。
理貴は、ハーバードもスタンフォードにも興味がなかった。
ケース&スタディーなんかで過去のケースなんか学ぶより、自分で考えたビジネスモデルを自由に動かして見たかった。
グループ会社なんかに入ってしまえば、仲間内で商売を回してしまって、本当の商売なんてできやしないと思っていた。
それに、いったん会社に入ってしまえば、
いろんな責任やしがらみが出て来て、思ったような商売なんて、できなくなるのは目に見えている。