ハイスクール・カンパニー
「ちょっと、こっちへ来てごらん」

ユウに言われて、伊都はパソコンの前に座った。

「この動画は…」

「そう、この間撮ったお弁当のだ」

「うわっ。コメントがたくさん」

「うん。なかなかいい反応だったよ。
おかげで、食品メーカーからスポンサーがたくさん付いた。
夕方一人でいる子供達が、
自分達でできる、食事を作るっていうコンセプトで、
プロジェクトが動き出した会社もある。それもみんな、
伊都ちゃんのアイディアだよ」

「はい」

「少し元気になった?」

「はい」

「それは良かった。ケンサクのバカは放っておいて、最近の君は、僕達の仕事にいろいろかかわりだしたよね」

「はい」

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