ハイスクール・カンパニー


「さっきの君の反応見てると、自分の待遇に納得してないみたいだね。

ケンサクは、やってることは幼いところもあるけど、情報収集の腕はたいしたもので、コンピュータを使っていろんなデータを引き出せたり、企業向けにビジネスなんかの提案もできる。
大人でも敵わない、スペシャリストなんだ。

だから、あの金額は妥当なんだよ。
多分、俺よりお金をもらってるはず。

それで?君はどうしたいの?
今まで通り、時給で仕事したいの?
それとも、僕達と同じように、何かビジネスで、生かせる特技とかあるのかな?」

「私は、自分が何ができるのか、まだわかりません」

「僕はね、今、この会社の法律関係の仕事をしてるけど、引き受けるまでは、何も分からなかったよ。できることなんか見つければいいんだよ。
そして、見つければ、理貴に掛け合えばいい。
メンバー全員が納得すれば、この会社の一員だよ」

「ユウさん、ありがとうございます」
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