ハイスクール・カンパニー
「それと、もうひとつ言っておきたいことがある」


理貴が、一呼吸置いた。伊都が少し緊張した。

「はい」

「これからは、俺は、好きなように行動しようと思う」

「どういうことですか?」

「今までと違って、俺は、単なる雇い主じゃなくなる。組織上、同等のメンバーだ。だから、これまでと違って、自分本位に行動させてもらうよ。一応、断っておかなくてはと思ってね」

「これまでと、何か違うんですか?」


「君は、これまでと同じようにすればいい。それほど変わらないよ。俺のほうはちょっと変わるかな」
と言って理貴はくすっと笑う。

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