ハイスクール・カンパニー
「ねえ、どう思う?」
ケンサクは、次の日ユウが会社にやってくるのを待ち構えて言った。
「ユウはさあ、こういうものってあるかなあ?
ずっと見ていたくて、触れたくて、キスしたくなるほど好きで、手元に置いておきたくなるもの」
「もちろんあるさ!!ずっと手に入れたかった、レアもののフィギュアさ」とユウ。
「何か違う」
葵が割って入ってきた。
「ケンサク、あのねえ、ユウになんか聞くから分かんなくなるのよ。私に聞きなさい」いつの間にか葵が横に立っている。
「葵さん、何ですか?」
だめだ、葵に聞かれると、他のメンバーに話が漏れてしまう。