ハイスクール・カンパニー


「ねえ、どう思う?」


ケンサクは、次の日ユウが会社にやってくるのを待ち構えて言った。


「ユウはさあ、こういうものってあるかなあ?
ずっと見ていたくて、触れたくて、キスしたくなるほど好きで、手元に置いておきたくなるもの」


「もちろんあるさ!!ずっと手に入れたかった、レアもののフィギュアさ」とユウ。


「何か違う」
葵が割って入ってきた。


「ケンサク、あのねえ、ユウになんか聞くから分かんなくなるのよ。私に聞きなさい」いつの間にか葵が横に立っている。


「葵さん、何ですか?」

だめだ、葵に聞かれると、他のメンバーに話が漏れてしまう。

< 196 / 224 >

この作品をシェア

pagetop