あの空の君へ
第一章
♠私
結衣side

「好きです。付き合ってください。」
学校の隅で告白されている私は、
高校1年生岡本結衣です。
特別可愛いわけでもなく、
その逆もないと思う。
でも、1つだけ特徴があって
それは人より少しだけお人好しなこと。
悪く言えばおせっかい。
そして、今みたいな告白は決まっていつも
「ごめんなさい。私好きな人いるから。」
そう言って、その場を離れる。
この理由もしつこくされたくないためだけに作った嘘。
と、まぁ普通の高校生。
でも、ここから私の
波乱万丈な高校生活が始まることを、
私は気付くこともなかった。
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