あの空の君へ
♠突然の
香side
「…え?」
俺は結衣の発した言葉を理解できず、携帯をもったまま立ち尽くしていた。
周りの音は何も聞こえなくて、目の前が真っ白に…。
ある日俺は思い出した仕事をするために休日にもかかわらず会社へ行った。
仕事を終え、休憩室でコーヒーを飲んでいると。
プルルル、プルルル。電話?
「もしもし」
「香さんですか?」
「結衣か、どうした。お使い?」
「いや、あの、違うんです。」
結衣は少し変な気がした。だから俺は
「じゃあ何?早く帰ってきてほしい?」
俺は冗談を言った。
「…。」
「結衣?どうした?」
なんだか、もやもやする。
「香さん、今までありがとうございました。…さよなら。」
「え?結衣!待て!」
プチッ、ツー、ツー、ツー。
俺は体から力が抜け崩れるように座り込んでしまった。
「結衣…。なんで…。」
理由も言わず、結衣は俺の前から姿を消した。今まで、凛の家で預かってもらっていた子供も引き取りに来たって連絡があった。
会社も辞めて、携帯も解約したみたいだった。
結衣が行きそうなところ全部探した。
両親は他界して実家はないし、凛のところにも来てないって。
結衣があの日から、消えた。
香side
「…え?」
俺は結衣の発した言葉を理解できず、携帯をもったまま立ち尽くしていた。
周りの音は何も聞こえなくて、目の前が真っ白に…。
ある日俺は思い出した仕事をするために休日にもかかわらず会社へ行った。
仕事を終え、休憩室でコーヒーを飲んでいると。
プルルル、プルルル。電話?
「もしもし」
「香さんですか?」
「結衣か、どうした。お使い?」
「いや、あの、違うんです。」
結衣は少し変な気がした。だから俺は
「じゃあ何?早く帰ってきてほしい?」
俺は冗談を言った。
「…。」
「結衣?どうした?」
なんだか、もやもやする。
「香さん、今までありがとうございました。…さよなら。」
「え?結衣!待て!」
プチッ、ツー、ツー、ツー。
俺は体から力が抜け崩れるように座り込んでしまった。
「結衣…。なんで…。」
理由も言わず、結衣は俺の前から姿を消した。今まで、凛の家で預かってもらっていた子供も引き取りに来たって連絡があった。
会社も辞めて、携帯も解約したみたいだった。
結衣が行きそうなところ全部探した。
両親は他界して実家はないし、凛のところにも来てないって。
結衣があの日から、消えた。