ドSな王様ひろいました⁈
「…お前、自分の価値が全く分かっていないようだな」
「…え??」
瀬名の言葉に、首をかしげる。…私の価値って?
その時だった。突然私の頭の後ろに手を伸ばした瀬名は、ギョッとする私を他所に、束ねている髪をバサッとバレッタを外して下ろしてしまった。
「な、なにすんのよ?」
「綺麗な髪なんだから束ねるな。そうしてるだけで、その服装でも周りの見る目が大分変わる」
「…」
黙り込む私の手を再び掴むと、一歩前を歩き出す。
…間もなくして、とある声が聞こえた。
『…あの2人、お似合いね』
…。自分の耳を疑った。…聞き間違い?
『…あの人綺麗だな』
通りすがりに、男が2人私をチラ見して言っていた。…私って綺麗なの?
…私は自分に自信がない。容姿も中途半端、性格も男勝り。良いところがない。
しいて良いところがあるとすれば、後輩の女の子にお姉様と、慕われるくらいか。
「…おい、どこ行くんだよ?」
「…」
「春香!聞いてんのか?」
「…え?あ、うん。どこ行くって…どこ行こうかな」
…一人なら、街中をブラついて、気になるお店に入ったりするんだけど、今は瀬名と一緒だ。
どこに行くとか、考えず、外に出てしまっていた為、困惑する。
「…え??」
瀬名の言葉に、首をかしげる。…私の価値って?
その時だった。突然私の頭の後ろに手を伸ばした瀬名は、ギョッとする私を他所に、束ねている髪をバサッとバレッタを外して下ろしてしまった。
「な、なにすんのよ?」
「綺麗な髪なんだから束ねるな。そうしてるだけで、その服装でも周りの見る目が大分変わる」
「…」
黙り込む私の手を再び掴むと、一歩前を歩き出す。
…間もなくして、とある声が聞こえた。
『…あの2人、お似合いね』
…。自分の耳を疑った。…聞き間違い?
『…あの人綺麗だな』
通りすがりに、男が2人私をチラ見して言っていた。…私って綺麗なの?
…私は自分に自信がない。容姿も中途半端、性格も男勝り。良いところがない。
しいて良いところがあるとすれば、後輩の女の子にお姉様と、慕われるくらいか。
「…おい、どこ行くんだよ?」
「…」
「春香!聞いてんのか?」
「…え?あ、うん。どこ行くって…どこ行こうかな」
…一人なら、街中をブラついて、気になるお店に入ったりするんだけど、今は瀬名と一緒だ。
どこに行くとか、考えず、外に出てしまっていた為、困惑する。