ドSな王様ひろいました⁈
⚫︎どこまでも王様
…その日の夜、瀬名の宣言通り、またうちに泊まった。…いつまで居座り続けるつもりなのか。
…次の日の朝、共に起床して、共に朝食を食べると、私は仕事に行く準備をする。
でも、瀬名は、着替えたと言っても、普段着で、仕事に行く格好ではない。
「…私仕事に行くけど、瀬名は?」
「…ほっとけ」
「…」
「行ってらっしゃい」
「鍵はここに置いとくから、出て行く時はちゃんと鍵かけてね。行ってきます」
イラッとしつつも、要件はしっかり述べて、私は会社へと向かった。
…会社の目の前。会いたいけど、会いたくない人に遭遇してしまうのは、どうしてだろう?
「…おはようございます、清水主任」
…いくら同期でも、会社で清水君とは呼べないよね。
「おはよう、江藤さん。昨日はその…ゴメンな」
突然の謝罪に首をかしげる。すると、清春は苦笑して話を続けた。
「…ほら、彼氏と一緒なのに、邪魔したかなって」
「あ‼︎あれは、彼氏なんかじゃありません!」
思わず力んでそう言ってしまった。清春は驚いた顔で、私を見ている。
「…なので、その、気にしないでください」
「…そうなの?」
清春の言葉に頷く。…すると、清春は、ホッと溜息をついた。
「…そうなんだ。良かった」
「…良かった??」
「いや、こっちの話。でも、じゃあ、彼は、江藤さんの何?」
…そんな質問しないでください。言い訳に困りますが。
「…友人…です」
これが、精一杯だ。
…次の日の朝、共に起床して、共に朝食を食べると、私は仕事に行く準備をする。
でも、瀬名は、着替えたと言っても、普段着で、仕事に行く格好ではない。
「…私仕事に行くけど、瀬名は?」
「…ほっとけ」
「…」
「行ってらっしゃい」
「鍵はここに置いとくから、出て行く時はちゃんと鍵かけてね。行ってきます」
イラッとしつつも、要件はしっかり述べて、私は会社へと向かった。
…会社の目の前。会いたいけど、会いたくない人に遭遇してしまうのは、どうしてだろう?
「…おはようございます、清水主任」
…いくら同期でも、会社で清水君とは呼べないよね。
「おはよう、江藤さん。昨日はその…ゴメンな」
突然の謝罪に首をかしげる。すると、清春は苦笑して話を続けた。
「…ほら、彼氏と一緒なのに、邪魔したかなって」
「あ‼︎あれは、彼氏なんかじゃありません!」
思わず力んでそう言ってしまった。清春は驚いた顔で、私を見ている。
「…なので、その、気にしないでください」
「…そうなの?」
清春の言葉に頷く。…すると、清春は、ホッと溜息をついた。
「…そうなんだ。良かった」
「…良かった??」
「いや、こっちの話。でも、じゃあ、彼は、江藤さんの何?」
…そんな質問しないでください。言い訳に困りますが。
「…友人…です」
これが、精一杯だ。