ドSな王様ひろいました⁈
…今日も残業だった私は、肩をトントン叩いて、パソコンの電源を落とした。
…辺りを見回すと、ガランとしたオフィスの中。外回りの営業達も、ほとんどが直帰になっているので、誰もいない。
…一度帰ってくるはずの清春はまだ帰って来ていないようだけど、そろそろ帰りたい。
帰り支度を整えると、鞄を持って、オフィスの電気を消すとエレベーターに乗り一階へ。
ロビーを抜け、外に出ると、冷たい風が、体をすり抜けていく。私は思わず身震いした。
「…おい、春香」
「…何でこんなところにいるのよ?…って言うか、スーツなんか着て、別人みたいだよ、瀬名」
「…一緒に帰るぞ」
私の問いに答えることもなく、そう言った瀬名。
…会社名は言っていたが、まさか、こんなところに来るなんて誰が想像しただろうか?
…瀬名の出で立ちは、朝とまるで正反対。高級そうなスーツに身を包み、ネクタイを締めていた。そのネクタイは軽く緩められていて、それが、なんだかカッコよく見える。髪型も、オールバックにしていて、いつもの若々しさはなく、年相応に見えた。
「…あれ、江藤さん、今帰り?」
「…し、清水主任!」
…本当にこの人とは、会いたくないところで遭遇するようになってるらしい。
「…あ、お疲れ様です。いち「あんた、この間会ったな。お疲れ様。…行くぞ、春香」
清春の言葉を遮ると、私の手を引いてさっさと歩き出した瀬名。私は、何が何だか分からなくて、瀬名と、清春を交互に見ることしかできなかった。
…辺りを見回すと、ガランとしたオフィスの中。外回りの営業達も、ほとんどが直帰になっているので、誰もいない。
…一度帰ってくるはずの清春はまだ帰って来ていないようだけど、そろそろ帰りたい。
帰り支度を整えると、鞄を持って、オフィスの電気を消すとエレベーターに乗り一階へ。
ロビーを抜け、外に出ると、冷たい風が、体をすり抜けていく。私は思わず身震いした。
「…おい、春香」
「…何でこんなところにいるのよ?…って言うか、スーツなんか着て、別人みたいだよ、瀬名」
「…一緒に帰るぞ」
私の問いに答えることもなく、そう言った瀬名。
…会社名は言っていたが、まさか、こんなところに来るなんて誰が想像しただろうか?
…瀬名の出で立ちは、朝とまるで正反対。高級そうなスーツに身を包み、ネクタイを締めていた。そのネクタイは軽く緩められていて、それが、なんだかカッコよく見える。髪型も、オールバックにしていて、いつもの若々しさはなく、年相応に見えた。
「…あれ、江藤さん、今帰り?」
「…し、清水主任!」
…本当にこの人とは、会いたくないところで遭遇するようになってるらしい。
「…あ、お疲れ様です。いち「あんた、この間会ったな。お疲れ様。…行くぞ、春香」
清春の言葉を遮ると、私の手を引いてさっさと歩き出した瀬名。私は、何が何だか分からなくて、瀬名と、清春を交互に見ることしかできなかった。