ドSな王様ひろいました⁈
「仕事場も、家も、自分の居場所がない」
「…一人暮らしをする事は考えなかったの?」
「…考えた…だが、許されなかった。俺にはしがらみが多すぎて…でも、今、俺にも居場所が出来た」
瀬名が、私の手に、自分の手を添えた。
「…春香、お前のいるここが、俺の居場所だ」
…その言葉に、ドキッとしない方が無理な話だ。
…でも、はいそうですかって、ここで引き下がるわけには行かなかった。
やっぱり、謎だらけの瀬名の、謎を少しでも解いていかなければならない。見ず知らずの他人をいつまでも、ここに置いておくわけには行かない。
だから、グッと唇を噛み締めると、瀬名を睨んだ。当然、瀬名は、怪訝な顔をする。
「私は、瀬名の事、嫌いじゃない。性格は王様な瀬名だけど、裏表のないその性格が好きよ。でもね、やっぱり瀬名の事、知らな過ぎる。いつまでも、見ず知らずの他人をここに置いておくわけには行かない。だから、瀬名の事教えてよ」
…。
しばらくの沈黙の後、瀬名が溜息をついた。…めんどくさい女だと思われたかな。うん、絶対思われたよね。もう、出て行くって言うかもしれない。そう思った。
「…一人暮らしをする事は考えなかったの?」
「…考えた…だが、許されなかった。俺にはしがらみが多すぎて…でも、今、俺にも居場所が出来た」
瀬名が、私の手に、自分の手を添えた。
「…春香、お前のいるここが、俺の居場所だ」
…その言葉に、ドキッとしない方が無理な話だ。
…でも、はいそうですかって、ここで引き下がるわけには行かなかった。
やっぱり、謎だらけの瀬名の、謎を少しでも解いていかなければならない。見ず知らずの他人をいつまでも、ここに置いておくわけには行かない。
だから、グッと唇を噛み締めると、瀬名を睨んだ。当然、瀬名は、怪訝な顔をする。
「私は、瀬名の事、嫌いじゃない。性格は王様な瀬名だけど、裏表のないその性格が好きよ。でもね、やっぱり瀬名の事、知らな過ぎる。いつまでも、見ず知らずの他人をここに置いておくわけには行かない。だから、瀬名の事教えてよ」
…。
しばらくの沈黙の後、瀬名が溜息をついた。…めんどくさい女だと思われたかな。うん、絶対思われたよね。もう、出て行くって言うかもしれない。そう思った。