ドSな王様ひろいました⁈
⚫︎想い人の告白と隠された真実と
…春香が好きだ。と、言われた訳じゃない。でも、どんな言葉よりも、『掛け替えのない存在』と言われる方が、何より嬉しい。
生まれて初めて言われた。後にも先にももう二度と言われないだろうなと、心底思った。
「江藤さん、お疲れ様」
「…主任、お疲れ様です」
今日は、清春に頼まれた事務処理がなかなか終わらず、残業をしている。
そんな私に、缶コーヒーを差し入れしてくれた。
「ごめんな、こんな時間まで付き合わせて。でも、他の女子社員じゃ、対応できるシロモノじゃないと思って」
そう言って苦笑する清春に、私は少し笑う。
「…確かに、この事務処理は、お局の私じゃなきゃ、出来ませんね」
「…お局?何それ?」
私の言葉に、清春はキョトンとした。
「あれ、知りません?営業部の女子社員の中で、私が一番古株じゃないですか。何かと口煩いし、みんな、私の事、お局様って呼んでますよ。面と向かっては言ってきませんけどね」
そう言ってまた笑った。
「…お局なんて、言われたくないだろ?」
「もう慣れましたよ。実際そうだし。今の仕事好きなんで、それくらいの事で、波風立てるのも如何なものかと思いますし…はい、出来ました」
出来上がった書類を清春に手渡した。
生まれて初めて言われた。後にも先にももう二度と言われないだろうなと、心底思った。
「江藤さん、お疲れ様」
「…主任、お疲れ様です」
今日は、清春に頼まれた事務処理がなかなか終わらず、残業をしている。
そんな私に、缶コーヒーを差し入れしてくれた。
「ごめんな、こんな時間まで付き合わせて。でも、他の女子社員じゃ、対応できるシロモノじゃないと思って」
そう言って苦笑する清春に、私は少し笑う。
「…確かに、この事務処理は、お局の私じゃなきゃ、出来ませんね」
「…お局?何それ?」
私の言葉に、清春はキョトンとした。
「あれ、知りません?営業部の女子社員の中で、私が一番古株じゃないですか。何かと口煩いし、みんな、私の事、お局様って呼んでますよ。面と向かっては言ってきませんけどね」
そう言ってまた笑った。
「…お局なんて、言われたくないだろ?」
「もう慣れましたよ。実際そうだし。今の仕事好きなんで、それくらいの事で、波風立てるのも如何なものかと思いますし…はい、出来ました」
出来上がった書類を清春に手渡した。