ドSな王様ひろいました⁈
また、意味不明な王様発言に首をかしげる。
「…来月から、専務専属秘書になってもらう」
あり得ない言葉に、私はガバッと起き上がり、瀬名を見下ろして叫んだ。
「バ!バカなこと言わないでよ!私はこの会社の営業部事務よ?今の仕事に満足してるし、誇りを持ってる。気まぐれで人事異動なんてしないで」
私の言葉を聞いても、瀬名は顔色一つ変えず、寝転がったまま、私を見上げて言い返してきた。
「…営業部に残るなら残ればいい。だが、そうすれば、俺は専務から下り、この会社も辞めると社長には言ってあるから」
「そんな…私一人どうこうなったところで、そんな重大な事決めないで」
呆れ気味にそう言うと、瀬名が右手で、私の手をそっと掴んだ。
「…前に言った。お前は俺のたった一つの居場所なんだ。あの会社には、俺の居場所がない。…俺の居場所を作ってくれ」
「…瀬名…秘書なんて経験はないし、そんな大役、私には務まらないよ」
「…春香以外、適任者はいない」
真剣な顔で、きっぱり言われてしまうと、もう、返す言葉も見つからない。しばらく黙り込んで、溜息をついた。
「…営業部に、事務を出来る子がいないの。いくら仕事を教えても」
「…経理部に、営業事務をした事がある社員がいる。そいつを営業部に異動させる手はずは出来てる」
「…私の異動は、私の意思は反映されないのね」
「当たり前だ」
「…どうして、そんなに私に執着するの?」
「聞きたいか?」
…そう聞かれると聞くのが怖くなる。
「…来月から、専務専属秘書になってもらう」
あり得ない言葉に、私はガバッと起き上がり、瀬名を見下ろして叫んだ。
「バ!バカなこと言わないでよ!私はこの会社の営業部事務よ?今の仕事に満足してるし、誇りを持ってる。気まぐれで人事異動なんてしないで」
私の言葉を聞いても、瀬名は顔色一つ変えず、寝転がったまま、私を見上げて言い返してきた。
「…営業部に残るなら残ればいい。だが、そうすれば、俺は専務から下り、この会社も辞めると社長には言ってあるから」
「そんな…私一人どうこうなったところで、そんな重大な事決めないで」
呆れ気味にそう言うと、瀬名が右手で、私の手をそっと掴んだ。
「…前に言った。お前は俺のたった一つの居場所なんだ。あの会社には、俺の居場所がない。…俺の居場所を作ってくれ」
「…瀬名…秘書なんて経験はないし、そんな大役、私には務まらないよ」
「…春香以外、適任者はいない」
真剣な顔で、きっぱり言われてしまうと、もう、返す言葉も見つからない。しばらく黙り込んで、溜息をついた。
「…営業部に、事務を出来る子がいないの。いくら仕事を教えても」
「…経理部に、営業事務をした事がある社員がいる。そいつを営業部に異動させる手はずは出来てる」
「…私の異動は、私の意思は反映されないのね」
「当たり前だ」
「…どうして、そんなに私に執着するの?」
「聞きたいか?」
…そう聞かれると聞くのが怖くなる。