ドSな王様ひろいました⁈
ドギマギする私の手を取ると、奪うように私を引き寄せ抱きすくめた瀬名は、永遠をギロッと睨んだ。
永遠とは…一条の社長。瀬名の双子の弟だ。
永遠は、澄ました顔のまま、瀬名を見た。
「…瀬名がそんな態度取るところ、初めて見たな」
「黙れ永遠。用がないなら、さっさと社長室に戻れ」
「用があるから来たんだ。今からこれの話が少ししたい。10分後には、K社に行かなきゃならないから」
片手には、書類の束をピラピラさせながら、瀬名に言う。瀬名は溜息をついて、専務室に入るよう促した。
「…春香、コーヒーを二つ頼む」
「は、はい」
私は慌ててそう言うと、給湯室に急いで、コーヒーを淹れる。そしてそれを持って、専務室に行く最中、違うところをもう一つ見つけた。
瀬名は絶対『江藤さん』とは言わない。
『春香』っていう事。
ノックして、ドアを開けると、ハッとする。
…二人が一緒にいるところをまだまだ見慣れない私は、一瞬どっちがどっちか、分からなくなる。
「…春香」
専務のデスク側のソファーに座っているのが瀬名か。わかると安心して、ホッとした。
「…一条社長、ブラックで宜しかったですか?」
「…いや、砂糖とミルクを」
「はい」
…永遠は、甘党らしい。そこも、瀬名とは逆だ。瀬名は、甘い物が苦手だ。
永遠とは…一条の社長。瀬名の双子の弟だ。
永遠は、澄ました顔のまま、瀬名を見た。
「…瀬名がそんな態度取るところ、初めて見たな」
「黙れ永遠。用がないなら、さっさと社長室に戻れ」
「用があるから来たんだ。今からこれの話が少ししたい。10分後には、K社に行かなきゃならないから」
片手には、書類の束をピラピラさせながら、瀬名に言う。瀬名は溜息をついて、専務室に入るよう促した。
「…春香、コーヒーを二つ頼む」
「は、はい」
私は慌ててそう言うと、給湯室に急いで、コーヒーを淹れる。そしてそれを持って、専務室に行く最中、違うところをもう一つ見つけた。
瀬名は絶対『江藤さん』とは言わない。
『春香』っていう事。
ノックして、ドアを開けると、ハッとする。
…二人が一緒にいるところをまだまだ見慣れない私は、一瞬どっちがどっちか、分からなくなる。
「…春香」
専務のデスク側のソファーに座っているのが瀬名か。わかると安心して、ホッとした。
「…一条社長、ブラックで宜しかったですか?」
「…いや、砂糖とミルクを」
「はい」
…永遠は、甘党らしい。そこも、瀬名とは逆だ。瀬名は、甘い物が苦手だ。