タイムリミット
「さ、さすが…悠真くん…蹴りの腕前を上げたようだな…」
冗談交じりでそう言った。
すると悠真は真顔で
「当たり前だ。どっかの誰かさんの遅刻のおかげだよ。」
俺を睨みながら言ってきた。
俺は視線を逸らし口笛を吹いて見せた。
それを見た悠真は深いため息をついた。
「今さら遅刻するなとは言わねーけどな。さ、お前の奢りでラーメン行くぞ!腹減った!」
ニカッと笑う。その笑顔に俺は安心し おう!と言いながら隣に並んだ。