桜龍
HRが、少し長引いて校門に希優を待たせてるかも。


廊下を小走りで駆けて校門へと急ぐ。


校門に目を向けると希優が既に来ていて目が合った。手を振りながら走っていく。





『ハァハァ。』

走ったせいで少し息が苦しい。


希「沙羅大丈夫?!落ち着いて!!」

そう言ってミネラルウォーターをくれた。


『ありがと。落ち着いた。』

希優のカバンは何でも入っているなと思いながら校門をくぐり抜け、駅へとむかう。






電車に揺られて少したった。

~〇〇駅〇〇駅~
車内にアナウンスが鳴り、扉が開く。


改札を過ぎて降りたらそこは繁華街。

高校から二駅程しか離れておらず歩いて来ても良かったのだけれど電車で来た方が早いかった。

繁華街には不良が多く裏の人も多い。


昼間にはそういう奴らは少ないだろうけど帰りが遅くなるのは危険だろう。

映画を観て遅くなる前に希優送って帰ろう。


希「よし!早く行こう!」


まぁ希優が楽しんでくれればそれでいいか。







映画を見る前にポップコーンやジュースを買い、席に座る。


希優は携帯の電源を切らないとと言い携帯をいじっている。






私は腕時計で時間を確認する。


この映画を見終わってもまだ5時。
帰るには少し早いか。どこかで暇を潰すのもいいがやっぱり裏の人間に会う可能性もある。



希優は私がある程度喧嘩が出来ることは知っているが私が桜麗だという事は多分知らないだろう。



別に内緒にしたい訳ではないが、そのせいで希優を裏の世界に巻き込む訳には行かない。





んー。と考えている間にもう映画が始まろうとしてる。




まぁ映画を見たあとで考えればいいか。



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